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目次

ウェブサイトを運営する上で、「誰もが使いやすいサイトにすること」が重要視されています。
高齢者や障がいを持つ方も含めた多様なユーザーに情報を届けるには、ウェブサイトの「アクセシビリティ対応(誰もがウェブサイトを問題なく利用できるようにすること)」が欠かせません。
しかし、アクセシビリティ対応には専門的な知識が必要で、どこから手をつければいいか迷う担当者も多いことでしょう。
この記事では、自社サイトの現状を効率的に把握し、効果的に改善を進めるための「ウェブアクセシビリティ検証ツール」について、種類や選び方、活用方法を分かりやすく解説します。
なぜウェブアクセシビリティ検証ツールが必要なのか?
ウェブサイトのアクセシビリティ対応の必要性は感じていても、どうやって改善を進めていけば良いのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ウェブアクセシビリティ検証ツールは、ウェブサイトが誰もが使いやすい状態になっているかを自動でチェックするソフトウェアです。
ここでは、なぜウェブアクセシビリティ検証ツールが重要なのか、その理由を解説します。
手動チェックの限界とリスク
ウェブサイトのアクセシビリティを手動でチェックするのは、時間と労力がかかるだけでなく、多くのリスクを伴います。
全ページを一つひとつ目で確認し、WCAGの基準に照らし合わせていくのは、骨の折れる作業です。
「WCAG」とは、ウェブコンテンツのアクセシビリティに関する国際的なガイドラインで、誰もがウェブサイトを利用できるようにするための技術的な基準を定めています。
特に、ページ数が数百、数千に及ぶ大規模なサイトや、コンテンツが頻繁に更新されるサイトでは、現実的な方法とは言えません。
また、人間はどうしても主観や経験に頼ってしまうため、見た目には問題ないように見えても、コードの裏側にある技術的な問題(例えば、適切な見出しタグが使われていない、代替テキストがないなど)を見逃してしまうことがあります。
表面的な対応はできても、根本的なアクセシビリティの問題は解決されないままになってしまう恐れがあるのです。
さらに、複数の担当者が手動でチェックを行うと、人によってチェックの厳しさや判断基準が異なり、検証結果にばらつきが生じることがあります。
これでは、サイト全体の品質を一定に保つことが困難になります。
関連記事:WCAG(ウェブアクセシビリティガイドライン)とは?今さら聞けない基本から対応のポイントまでを解説!
ウェブアクセシビリティ検証ツールの導入で得られるメリット
ウェブアクセシビリティ検証ツールを導入することで、手動チェックの限界を乗り越え、効率的かつ確実にアクセシビリティ対応を進められます。
ツール導入の主なメリットは以下の3つです。
- 作業時間が大幅に短縮できる:これまで何日もかかっていたチェック作業が、数時間で完了する
- ミスや不備がなくなる:人が見落としがちな問題も、正確に検出できる
- サイト更新後も品質を維持できる:定期的な自動チェックを設定でき、アクセシビリティの品質を一定に保てる
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
作業時間が大幅に短縮できる
ツールは、ウェブサイトの全ページを短時間で自動でスキャンし、問題点を瞬時に洗い出してくれます。
そのため、これまで何日もかかっていた手作業が数時間で完了するようになります。
大規模なサイトや、コンテンツの更新頻度が高いサイトでも、人の手では見つけきれなかった問題を効率よく見つけ出せます。
ミスや不備がなくなる
人間はどうしても見落としがちですが、ツールは機械的なルールに基づいて正確に検出します。
例えば、見出しタグの不備・画像に代替テキストがない・色のコントラスト比が低いといった、人が見逃しやすい細かな問題も逃しません。
主観的な判断に頼ることなく、客観的なデータに基づいて改善できるため、品質のばらつきを防げます。
サイト更新後も品質を維持できる
ウェブサイトは常に更新されるため、一度アクセシビリティ対応をしても、新しいコンテンツを追加するたびに品質が低下するリスクがあります。
ツールを導入すれば、定期的な自動チェックを設定できるため、サイトの更新後もアクセシビリティの品質を一定に保つことができ、常にユーザーに配慮したサイトを運営できます。
ウェブアクセシビリティ検証ツールの種類と特徴
ウェブアクセシビリティ検証ツールは、機能や形態によっていくつかの種類に分かれます。
それぞれのツールの特徴を理解し、自社のウェブサイトの規模や運用体制に合ったものを選ぶことが、効率的なアクセシビリティ対応につながります。
ここでは、主なツールの種類とその特徴を見ていきましょう。
ブラウザ拡張機能
ブラウザ拡張機能は、Google ChromeやFirefoxなどのブラウザにインストールして使うツールです。
今見ているページのアクセシビリティを手軽に診断できるため、サイト制作の担当者や開発者が、開発中にリアルタイムで問題を確認するのに適しています。
ブラウザ拡張機能は無料で使えるものが多く、すぐに始められる点がメリットです。
ページをリロードするだけで即座に診断結果を確認できるため、開発作業と並行して進められ、問題点を早期に発見し手戻りを減らせます。
しかし、これらのツールは基本的に現在表示しているページしか診断できません。
そのため、数百ページもある大規模なサイト全体を一つひとつ手動でチェックするのは現実的ではなく、継続的な管理には不向きです。
あくまで、個別のページや特定の機能に問題がないかを確認するための補助的なツールと考えた方が良いでしょう。
ブラウザ拡張機能の代表的なツールは、以下の通りです。
| ツール名 | 特徴 | 向いている人 |
| axe DevTools | WCAGに準拠した診断をGoogle Chromeなどの開発者ツール内で実行できます。検出された問題に対しては、なぜその問題が重要なのか、そして具体的な修正方法を分かりやすく解説してくれるため、専門的な知識がなくても改善作業を進めやすいのが魅力です。 | ウェブサイトの制作や開発に携わる方 |
| Accessibility Insights for Web | Microsoft社が提供しているツールで、自動診断と手動テストを組み合わせた機能が特徴です。短時間で問題を検出する「ファストパス」機能と、より厳密な手動テストを行う「アセスメント」機能を使い分けることで、効率的かつ網羅的な検証が可能です。 | より厳密な検証をしたい企業や専門家 |
| WAVE Extension | 診断結果をウェブページ上にアイコンや色で視覚的に分かりやすく表示します。エラーや警告がページの該当箇所にマークで示されるため、直感的に問題を把握できます。また、サイトの構造を視覚的に確認できるため、見出しの階層が適切かどうかなども簡単にチェックできます。 | アクセシビリティの知識があまりない初心者やウェブ担当者 |
無料ウェブサイト診断ツール
無料のウェブサイト診断ツールは、ウェブサイトのURLを入力するだけで、自動でアクセシビリティ診断レポートを作成するオンラインサービスです。
ブラウザ拡張機能とは異なり、ツールをインストールする必要がなく、誰でも手軽に利用できます。
外部のツールとして、客観的にサイトを評価する際にも便利です。
アカウント登録や特別な設定が不要なものも多く、URLを入力するだけで診断を開始できます。
しかし、多くの場合、トップページなど単一のページしか診断できないため、サイト全体の品質を網羅的に把握するには不向きです。
また、無料であるがゆえに、詳細な問題箇所や具体的な改善策が示されないこともあるため、根本的な解決にはつながりにくい場合があります。
代表的な無料ウェブサイト診断ツールは、以下の通りです。
| ツール名 | 特徴 | 向いている人 |
| Lighthouse | Googleが提供するツールで、ウェブサイトのパフォーマンス、SEO、そしてアクセシビリティなど、多岐にわたる項目を自動で診断し、総合的な品質を評価できるレポートを作成します。 | ウェブサイトの品質を総合的に評価したい担当者 |
| Color Contrast Checker | ウェブサイトのテキストと背景色のコントラスト比をチェックするための専用ツールです。色の値を入力するか、スクリーンショットをアップロードするだけで、コントラスト比がアクセシビリティの基準を満たしているか合格・不合格が明確に表示されます。 | ウェブサイトのデザイン担当者や、文字の読みやすさを改善したい担当者 |
本格的な有料診断ツール
本格的な有料診断ツールは、サイト全体のアクセシビリティを継続的に管理・監視し、詳細なレポートや改善提案まで行う、エンタープライズ向けのサービスです。
複数人での管理や、大規模サイトの運用に適しています。
有料ツールは、サイト全体の診断や定期的な自動チェックが可能です。
また、複数の担当者が役割分担しながら進捗を管理できる機能も備わっているため、組織的な対応を進める際に役立ちます。
無料で使えるツールよりもコストはかかりますが、高度な機能と継続的なサポートを受けられるため、長期的な視点で見るとコストパフォーマンスに優れていると言えます。
代表的なアクセシビリティツールは、以下の通りです。
| ツール名 | 特徴 | 向いている人 |
| Accessdove | アクセシビリティの専門知識がない経営者やウェブ担当者でも、タグを一行埋め込むだけで、ウェブサイトのアクセシビリティ診断から、改善、そして継続的な監視までを一貫して行うことができます。診断結果に基づいて自動でアクセシビリティ改善を施す機能があるため、手動での修正作業にかかる時間と労力を大幅に削減できます。また、定期的な自動チェック機能で、常に最新のアクセシビリティ品質を維持します。 | 専門知識がない経営者やウェブ担当者、大規模サイトを効率的に管理したい企業 |
| uniweb | AIを活用したウェブアクセシビリティ改善ツールです。AIがウェブサイトのコンテンツを分析し、自動でアクセシビリティを向上させる機能が特徴。既存のデザインやコンテンツを大きく変更することなく、迅速にアクセシビリティ対応を進めたい場合に有効です。 | デザインを大きく変更せず、手軽にアクセシビリティを向上させたい企業 |
なお、「Accessdove」では、サイトのアクセシビリティの状態を無料でチェックできます。サイトのURLを入力するだけで、登録も不要です。ぜひ、以下のページからお試しください。
失敗しないウェブアクセシビリティツールの選び方
ウェブアクセシビリティ検証ツールには、無料から有料までさまざまな種類があるため、どのツールを選べば良いか迷う方も多いのではないでしょうか。
ツール選びに失敗すると、時間やコストを無駄にしてしまうことにもなりかねません。
ここでは、自社の目的やウェブサイトの規模に合わせて、最適なツールを選ぶためのポイントを解説します。
小規模なサイト
小規模なサイトや、これからアクセシビリティ対応を始めるという場合は、まずは手軽に試せる無料のツールから始めてみるのがおすすめです。
ブラウザ拡張機能や無料のオンラインチェッカーは、導入コストがかからずすぐに診断結果を確認できるため、自社サイトにどのような問題があるのかをざっくりと把握するのに役立ちます。
例えば、新しいページを公開する前や既存のページを修正する際に、ブラウザの拡張機能を使って個別にチェックしてみましょう。
開発段階で小さな問題を早期に発見し、即座に修正できます。
また、オンラインチェッカーを使えば、サイトの現状を客観的に評価することも可能です。
本格的な対応の前に、アクセシビリティの重要性を理解し、社内の意識を高めるためのきっかけとしても役立つでしょう。
有料ツールの中には、「Accessdove」のように無料でトライアルできるものもあるため、試してみるのも良い方法です。
大規模なサイトや継続的な運用
ページ数が数百を超えるような大規模なサイトや、常に新しいコンテンツを追加するようなサイトでは、手動でのチェックや無料ツールだけでは限界があります。
このようなケースでは、サイト全体を継続的に管理できる総合診断ツールの導入が重要です。
有料ツールは、サイト全体の診断を自動で行い、問題点を網羅的に洗い出してくれます。
また、定期的な自動チェック機能を使えば、新しいコンテンツを追加するたびにアクセシビリティの品質が下がっていないかを常に監視でき、一度対応した後も品質を維持しやすくなります。
特に、複数の担当者が関わるプロジェクトでは、レポート機能や改善提案が役立つでしょう。
担当者間で進捗を共有したり、作業の優先順位を決めたりする際にも、客観的なデータに基づいた管理が可能になります。
大規模サイトの運用では、こうした体系的な管理体制を整えることが、ウェブアクセシビリティ対応を成功させるポイントです。
ウェブアクセシビリティツールの活用ポイント
ウェブアクセシビリティ検証ツールは、サイトの改善にとても役立つツールですが、ただ導入するだけではその効果を十分に引き出せません。
ここでは、ツールを最大限に活用し、サイトのアクセシビリティを継続的に向上させるためのポイントを3つご紹介します。
ツールは万能ではないと理解する
ウェブアクセシビリティ検証ツールは便利ですが、万能ではありません。
ツールが得意なのは、HTMLの記述ミスや色のコントラスト比など、機械的に判断できる問題を見つけ出すことです。
しかし、サイト全体の使いやすさやコンテンツが分かりやすいかどうかといった、UI/UXに関わる部分は人の目で確認する必要があります。
例えば、画像に代替テキストが設定されていても、そのテキストが意味をなさない言葉であれば、それはツールでは見つけられません。
また、フォームの入力順が不自然であったり、ボタンの配置が分かりにくかったりすることも、ツールでは判断が難しい部分です。
特に無料で利用できる検証ツールは、作業を効率化し大幅な負担軽減につながりますが、最終的な品質を保証するものではない点に注意しましょう。
定期的なチェックを習慣化する
ウェブサイトは、新しいコンテンツを追加したりデザインをリニューアルしたりと、常に変化するものです。
そのため、一度アクセシビリティ対応をしたら終わり、というわけにはいきません。
新しいコンテンツがアクセシビリティの基準を満たしていなければ、せっかく向上させたサイトの品質が、また下がってしまうことになります。
そこで大切なのが、定期的なチェックを習慣化することです。
例えば「新しいページを公開する前に必ず診断ツールにかける」「月に一度はサイト全体を自動チェックする」といったルールを設けてみましょう。
問題が大きくなる前に早期に発見し、迅速に対応できます。
継続的なチェックは、常にユーザーに配慮したサイトを運営していく上で欠かせない取り組みです。
ツールをチームで活用する
ウェブサイトのアクセシビリティ対応は、一部の担当者だけで進めるものではありません。
開発者だけでなく、デザイナーやコンテンツ担当者など、サイト制作に関わる全員がアクセシビリティの意識を持つことが大切です。
ツールはその意識を共有し、チーム全体で取り組むための共通言語となります。
開発者はコードの不備を、デザイナーは色のコントラストや配置の問題を、コンテンツ担当者は文章の分かりやすさを、それぞれツールを使って確認し改善していくことが可能です。
このように、チームの共通ツールとして活用することで、部署間の連携がスムーズになり、全社的にアクセシビリティに対する意識を高められます。
結果として、より高品質で使いやすいサイトを効率的に作ることができるでしょう。
まとめ
ウェブアクセシビリティ対応は、誰もが快適に使えるサイトにするために欠かせない取り組みです。
専門的な知識がなくても、検証ツールを使えば自社サイトの現状を把握し、効率的かつ確実に改善を進められます。
特に、大規模サイトや継続的な運用には、「Accessdove」のような専門ツールが有効です。
アクセシビリティ対応を検討しているなら、まずはAccessdoveの30日間無料トライアルで、その効果を体験してみてはいかがでしょうか。